●江戸和本●武家女鑑［教訓女鑑・武家女かゝ見］（天保11年・6冊本） 【判型】半紙本3巻6冊。縦219粍。 【作者】津阪東陽（孝綽タカヒロ・東洋・君裕・常之進・稽古精舎）作・序。山崎義故（孔雀老人・松居・恕道）跋。柳窓春門（五十瀬廼屋）画。 【年代等】寛政8年3月自序。天保10年跋。天保11年1月刊。［大阪］河内屋記一兵衛ほか板。 【備考】分類「往来物・教訓」。序文に「いにしへ今の節婦・賢女のものがたり、世のものゝふの妻の身をてらす鑑にも成なん事ども…」とあるように、日本古今の貞女・烈婦の略伝を集めた女子教訓。本文をやや小字・10行・ほとんど付訓で記す。序文では本書が女性のみならず、男性にとっても「鑑」であることを述べる。巻之一に棚津媛（たなづびめ）・上毛野形名（かんづけのかたな）妻・安倍則任（あべののりとう）妻・源為義継室など11人、巻之二に泉忠衡妻・仁田忠常妻・毛利西阿（さいあ）妻・北条時頼母など12人、巻之三に那須資友（すけとも）母・山名氏清（うじきよ）女・大内義隆妻・今川氏親（うじちか）妻など11人の計34人の小伝や逸話を紹介する。うち、14人については見開き挿絵を掲げるが、いずれも「形名の妻、夫をいさめて力戦する図」「奈良義成の妹、家兄の敵・貞光久左衛門尉を討て自殺の図」のように、名場面を劇的に描く。 ★原装・題簽付（原題簽は3冊）・状態概ね良好（表紙疲れ・汚損）・色刷り模様表紙、見返し色刷り。記名なし・蔵書印なし。稀書（全国に所蔵数カ所（国文学研究資料館DB））。 ◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。