明治時代に横浜で作られた輸出用陶磁器です。この作品は「山下 民松」の工場で作られた物で、明治時代の色々な道具類を精緻に描き込んでいます。提灯の右側にさりげなく板に描かれた「錦竜軒」はこの画の作者の「錦竜軒南畝」が描いたことを示しています。心憎い遊び心を感じます。縁の細かな模様も独特で、余白を上手く生かしています。裏面に「日本横浜 山下精造」と金彩で描かれていることから、この作品のレベルが高い出来であることの証明です。幻の横浜焼と言われますが、このレベルの作品は貴重です。写真の最後の作品は業者の方が荷造りの時に落として割ってしまった物を頂いた物です。こちらの作品と合わせると、当時の大事な道具類を知る貴重な情報を与えてくれます。寸法 直径 約２１．９cm 高さ 約２．１cm